ブルノ国民劇場ヤナーチェク・オペラ

ベドジフ・スメタナ

指揮 ロベルト・クルジーク

監督 イジー・ヘジュマン


チケット

チェコスロバキア独立国家の成立は、私たちの歴史の上で最も重要な出来事の1つです。19世紀を通して行われたチェコ愛国者や政治家たちの努力が、独立への流れをつくり、1918年にこれが実ってチェコ民族の新しい時代が幕開けしました。チェコ国家成立への戦いは、創作活動の上で無視することのできない要素であり、それがチェコ国民文化の永久のシンボルとなる数々の作品を生みました。このような作品のうちの1つが、ベドジフ・スメタナ(1824年-1884年)の有名な歌劇で、ここではチェコ伝説の王女の物語が扱われています。チェコ国民の未来を占う壮大なシーンで最高潮を迎えるオペラは、1881年にプラハの国民劇場こけら落としで初演されました。スメタナは、この作品が「特に記念的な日」に上演されることを望み、その願いはこうやってかなえられました。リブシェは常に祝いの瞬間に結び付けられ、同様にチェコ国民にとって大変つらい日にも演じられました。

ブルノのオペラ団とその芸術監督イジー・ヘジュマンの公演による新しいスメタナの『リブシェ』の舞台は、チェコスロバキア国家成立100周年の機会に制作されたものです。その公演場所として、ブルノ市の歴史上重要な役割を持っている、ブルノ見本市・展示会場エリアが選ばれました。この場所の存在と発展は、まさに独立国家の成立に起因することが理由です。1928年、当時の大統領のトマーシュ・ガリク・マサリク後援で行われたチェコスロバキア共和国成立10周年記念現代文化展をもって、展示会場はオープンしました。この時からブルノ市は、当時最も意義ある機能主義建築の総合体である施設を所有することになったのです。音楽祭ヤナーチェク・ブルノ2018の全プログラムはチェコスロバキア国家独立を記念するものであり、音楽祭の期間中、展示会場ではスメタナの『リブシェ』だけでなく、20世紀最大のチェコ人作曲家であるレオシュ・ヤナーチェクの作品の上演も行われます。

パトリツィエ・チャーストコヴァー

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